No.9「古いものと新しいもの」2010.09.30更新
「ALWAYS 三丁目の夕日」という映画の中で、建築中の東京タワーの様子が映し出されていました。
太平洋戦争後、奇跡の復興を遂げ、復興のシンボルとして、来るべきテレビ時代に備えるものとして建設されたものでした。
私が生まれる10年も前に作られたもので、出来あがっていく様を見たことはありません。
出来上がったものなら、いつでも訪れることが出来ますが、今まさに建築中のタワーは今しか見れないと思い、東京スカイツリーの作られている様子を見に行ってきました。
せっかく行くなら、浅草にも寄り道しようと仲見世や浅草寺を訪ねることになりました。

東京近郊に住んでいるのに、東京の名所はなかなか行く機会がありません。いつでも行けるのと思ってしまうのでしょうか、浅草も今度が2度目の訪問です。駅を降り、お決まりの雷門から仲見世に入り、参道を進みます。

たびたびテレビで外国人旅行者の様子が描かれてますが、中国人を中心に沢山の観光客でにぎわっていました。境内に進む参道は、両側ともびっしり土産物店が軒を連ね、外国人が日本をイメージしやすい伝統的な工芸品を扱っています。
仲見世の商店街は小さい頃に育った昭和の香りのする商店街でした。 浅草寺は江戸時代は仲見世や境内が庶民の娯楽の場所だったようで、今で言う渋谷や表参道のような場所だったのでしょう。しかし、その歴史は古く、平安時代までさかのぼり、東京で一番古いお寺だそうです。
お目当てのスカイツリーは仲見世からもしっかり見えました。特に地図など持ち合わせていませんでしたが、建っている方向へ徒歩で向かいました。こどもが大 きくなった時に思い出になるように作りかけのツリーを背景に写真を納めました。てくてく進むと、浅草から見ていたものよりずっと大きくなっていきます。現 在の塔の高さは420Mあまり、第一展望台を過ぎて、上へ上へと伸ばしていっているところです。

行った日は祭日だったにも関わらず、塔の上のクレーンは休みなく動き続けています。2011年には竣工して、2012年から電波塔として営業を始めるそうです。
歴史ある街のそばで、最新式の電波塔が建てられています。デジタル放送やこれからの通信のインフラを支える大事な電波塔ですが、塔を支える構造は日本最古 の建造物である法隆寺の五重の塔を参考にしているそうです。塔の中心に芯柱を建てて、地震の揺れを抑える構造になっているそうです。
新しいものと古いものの融合で今までにない新たな価値が生まれて行くのです。古いものを受け継ぎながら、新しいものも柔軟に取り入れ、いつの時代も変わらない普遍的なものを大事にしながら住まいづくりを進めてゆきたいと思いました。
(佐藤 正志)
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