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あるSLの半生。

「蒸気機関車(SL)」って聞くと、皆さんはどんな感想ですか??

 

 

 

走る姿も力強く、電車と違って“たくましい動きや音”があるんです・・・。
2週間前のブログにSL復活の新聞記事の話を書きましたが、今回は実物を見に行ってきました。
新聞(?)は一見に如かず ですね。。

 

 

行ったのは、新聞記事の東武鉄道・鬼怒川線ではなく、埼玉の秩父鉄道。
従って、今回見た蒸気機関車は「C58-363」。1944年製造との事なので終戦の前の年。
だから今73才ですね。

 

 

調べたところ、この機関車は、こんな人生(?)を送ってきたそうです。

 

時として、交通手段が今ほど発達していない中で、日本が戦後の復興を目指していたころ。

 

特に山形・宮城・福島県の山あいを、たくさんの夢や希望、きっとあるときは悲しみも乗せて走ったのでしょう。
とはいえ、この間も客車の入れ替えや予備機関車として待機するという、いわば裏方の役目もこなしたそうです。

 

 

しかし、
次第に鉄路での電化も進み、機関車は30才を前にして早めの引退を余儀なくされました。
多くの機関車が解体される中、この「C58-363」号機は、幸い埼玉県のとある小学校の校庭で「静態保存」という形で、余生を過ごすことになりました。

 

 

・・・ところがまた転機はくるものです。

大きすぎず重すぎず、力のあるこの機関車は、44才の時に白羽の矢を受け、ここ秩父鉄道で再起復活を遂げるチャンスを得たのです。

 

 

そして、

第三の人生ともいえる、ここ秩父の山で、再び走る仕事に就き、もう30年が経とうとしています。

きっと今は、以前の東北地方では発することのなかった “懐かしみ” も乗せて、走っているのです。

今走ることのできるSLには、わざわざ「動態保存」という言葉がつきますが、私は逆に少し悲しく感じてしまうのです・・・。
山あいにこだまする汽笛なんかを聞くと、うるうるしちゃうんですよ・・・、ね。

 

 

まだまだ、頑張れシゴハチ!!
永く愛されるものってうらやましいです。

 

そうなんです今月、永く愛されるものがひとつ、ある高台の上 に完成します。
「家族と一緒に、新たな年月を刻むことになる木の住まい」です。
ご興味のある方は、建物完成見学会のご案内:こちらから、どうぞ。

(るのみ)