建物レポート

イベント報告 | 5月の見学会(3年目と5年目の住まいの見学会)

5月22日の見学会。木陰の風にはまだ爽やかさが、でも陽射しは夏を思い出させるほどでした。
「すでに生活の始まっている住まい」、見学される方にとっては、いろいろな気づきが生まれます。

 

収納棚にモノが収まっている様子や、あえてすぐ手に取れるように置かれているモノがあったりです。これは場所を問わず、キッチンや洗面、リビングでもそのようです。住まいに関してのヒント、として見ていただけたようです。

 

また、住まいの様子を見ても、見え方感じ方はそれぞれ。
ご夫婦のなかでさえ(だからこそ?)、違う感想を持たれていましたね。
住まいの設計をする上では、これからのすり合わせが大変、いやいや大切です・・・。

私たちとしても、仕事としての慣れが生じないよう、丁寧な対応が大切になります。

 

また、“見学会”なのですが、こんな話も聞けました。
家を建てる為に土地を探す場合、土地の購入を決めるその時は、まだ家の全貌がわからないままに「土地の契約」がある、ということ。
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ご夫婦は、そんないくつもの決断をひとつひとつ重ねていった、という貴重な経験談も聞けました。
いわば、「生みのくるしみ」があると、より一層「充実した住まい・本当に大事にしたい住まい」へ向かうのでしょう・・・。
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それと同時に、私たちは、建てぬしさまの「生みのくるしみ」の軽減を、考えていくこと再認識です。

 

私には、言葉としてしかわかりませんが「生みのくるしみ」といえば、
今回ご案内した住まいでも、新しい暮らしとともに、新しい家族が生まれたり、小学生だったお子さまが高校生になって、少し親を敬遠しがちな時もうまれているとか・・・。家族も年々変わっていくようです。
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毎日家族に踏まれているひのきの階段も、色つやが変わりはじめていましたよ。
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そして、お布団も気持ちよさそうに天日に干されていましたが、干しやすいようにそこだけは、左官の外壁でなく板張りになっています。木匠の設計士は、布団の身にもなっていたんですね。。

 

今回も住まい手さんには見学のご協力を頂きました事、見学いただいた方に関しましても、感謝です。有難うございました。

 

次回の見学会は、6月末に日程調整中です。きっと梅雨の真っただ中なのでしょう。
梅雨ニモマケナイ住まいの見学を考えています。後日HP内にてご案内します、少しお待ちください。
(安間稔)