建物レポート

イベント報告 | 7月の見学会(2年目の住まいの見学会)

今回の見学会は、学校の夏休みは始まったけれど、梅雨はまだ空けない。雨でも晴天でもなく、湿度が高く、今ならではの季節を感じさせる時でした。

 

見学の初めに、私たちが住まいをつくる上で、特に気を使っている点と、この住まいならではの特徴について、簡単な説明をします。
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今回の住まいは、生まれ育った住まいの建て替え計画。高低差による土留めや基礎工事に、予算が思いのほかかかりました。でも、せっかく費用をかけるのなら、暮らし方に対する思いを上回るものにしたくなるのは、建て主さんも、私たちも一緒です。

 

だからこそ、お互いに意見と提案を重ねて、このひとつの住まいができたのです。

 

毎日を安全に、そして楽しく暮らす為の要素には、お互いにこだわりました。でも、部屋の割り振りや大きさ、仕上げの部分に割り切ったという話もしました。

 

例えば、メンテナンスフリーという言葉を聞くこともありますが、メンテナンスフリーということは基本的にはないのです。長年に渡ってメンテナンスをしやすく作る(し易いモノを選ぶ)、という視点でつくったこともお話ししました。
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奥様も含め、会話の途切れることのないキッチン・ダイニングの様子。
これは、椅子に座った人のダイニングテーブルの高さと、立って作業をするガスコンロ台の高さを揃えたという工夫があります。
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元来、夏と冬は正反対の気候。よく耳にする「夏涼しく冬暖かい家・・・」とまでは言いませんが、この四季を許せる範囲で感じながら、暮らしていけることを目指しました。だから、この土地ならではの、眺望や開放感を失うことなく暮らしている様子も聞けました。
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私たちも住まい手さんも、「力みのとれた暮らし」を目指しているようですね。
見学された方にも伝わったでしょうか・・・。

今回の写真を見ていると、話している場面が多いようでしたが、見学フリータイムも充実していましたよ。

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道路から見える玄関脇の小窓。
今度は、雪だるまの小物が置かれる頃でしょうか、また見学会、冬の体感をさせて頂きたくもなりました・・・。!(^^)!

今回も見学にご協力を頂きまして、ほんとうに有難うございました。

(安間稔)