建物レポート

イベント報告 | 9月の見学会(1年目の住まいの見学会)

すでに住み始めている今月の建物見学会は、9月24日。今年はまさに“9月の長雨”が続きに続き、やはり当日も雨でした。そんな雨の日でしたが、住まい手さんは、南面の腰高窓と北側の小窓は開けっぱなし。

 

もちろん、窓を閉めて除湿エアコンをかけることもできるのでしょうけれど、窓の形と位置、それと軒の深さの関係で、窓を開けておくことができるようになっています。雨が降っていても風が強くなければ、「窓を閉め切らない暮らし」もできるという事です。

 

確かに、見学にいらしたお子さまも入れると、野球の試合ができる以上の人数が部屋に入りましたので、湿度もかなりあがったと思います。空気がこもらず、雨でも換気ができていました。普段に例えると、友人やご親戚を呼んだ集まりの時の、換気に役立つのでしょう・・・。

天気がよければ天高く秋空のもとで、居間から続いた奥行きのある台形のバルコニーで、深呼吸をして頂きたくもありました。

160926-1(完成の時の写真です)

それと、
太陽の熱を熱のまま、より積極的に利用するシステム「そよ風」についての話もしました。

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「屋根で暖められた空気を、建物の床下に送り込み、足元から住まい全体を暖める」、そうこれは寒い時期の話です。ではこのシステム、暑い時期はどうしていたか・・・。「夏の暑い太陽の熱で、お湯をつくり貯めておく」のです。
だから夏には、ご実家からいらしたお母さまに「お湯を出しているのに、何で(ガス給湯器の)燃焼マークが点かないのよ!」と言われたと、そんなお話も聞けました。

それぞれの“思い”を“カタチ”にしたことが、感じてとれました。

 

設計が “考えて図にして”、大工や職方が “実物にした”住まいは、住まい手ご家族の暮らしが始まって、まだ10ヶ月。双子のお子さまの遊ぶ姿を、家事をしながらでも、ふと自然に見られるのは幸せ、と奥様からのお話。
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なるほど!、今ドラマで旬な話題の「小さな積み重ねが今の幸せ・・・」、なのかもしれませんね。

 

土曜日の午後でしたが、家でのくつろぐ時間を割いて、見学に来られた方々に経験談をお話しくださいまして有難うございました。私たちの励みにもなります。
ひとつひとつ幸せづくりのお手伝いを、また考えていきたいと思います。

(安間稔)