建物レポート
イベント報告 | よみうりランドの家・建物完成見学会
【よみうりランドの家】建物完成見学会。
今回の見学会は、台風18号が日本列島を縦断する週末にあたってしまいました。
初日は曇、2日目は、まだ風はないけれどずっと降り続く雨。
見学の方とお話しした、いくつかの場面を報告してみます。
「軒の出」の効果の話。
ここは、「軒の出」より奥行きのあるバルコニー。
だから、軒下になって濡れない所と、その先の濡れる所がはっきりと見分けることができました。
生活が始まって、急な雨など洗濯物にとって、きっとこの軒の出に助けられることがありそうです。
・・・ある奥様がご主人へ力説もされていました。
軒の役割については、この他、陽射しの遮蔽、外壁の耐久性向上、また冬の夜の冷え込み防止など、いろいろ聞くところではありますね。
もうひとつ、雨つながりの話。
この窓は下向きに開くのです。
だから、吹き込むほどの雨風でなければ、開けっ放しのままで大丈夫です。
しとしと続く秋雨や、梅雨の時でも、風を通しておきたい時ってありますものね!
それと、似た窓ですが、開く向きが横向きです。
このように、風を部屋へ招き入れる窓もあります。
状況に応じて、窓の開く方向を考えて、選んでいるのです。
外にかすかに見えますが、この窓は軒下でもあります。
そして、
今回の見学会は、「異なったくつろぎがあります」と、銘打って行いました。
見学に来られたご家族の様子で、いくつかの場面をお話ししてみます。
縁台を通してリビングと庭のつながり。
誰が導いたわけではありませんが、ごく自然に姉妹が座っていました。
同じ庭を見ても、違うことを考えているのでしょうか・・・。
奥の築山は、建て替えても残したい風景でもありました。
そして、もうひとつのくつろぎポイント。
ここは、駅からぐーんと坂道を登って、およそ15分。
「高台」というだけあって、大きなバルコニーでの見晴らしは、GOOD!
見学会の両日は残念でしたが、台風一過のその翌日、富士山の頂きも見えました。
眺めの良さは、ここならではありますが、それをどうやって、生活に取り込むかは、建て主さんと設計で考えます。
ということで、バルコニーから振り返って、部屋側を見てみましょう。
写真の奥は浴室。浴室から脱衣所。脱衣所からベランダ。そんなつながりがあります。
素直に言うと、
「お風呂上がりに、そのまま(巻くものは巻いてくださいまし)ベランダから山並みを一望!」ということです。
大きく言うと、“別荘みたい” ですね。
それと補足ですが、
浴室の壁の上部、向こう側への窓があります。誰が通れるわけではないですが、「湯気」は出られそうです。
はい、冬場の部屋の乾燥よけにもなりそうですね。ちょっとしたひと工夫がありました。
そして、おまけにもうひとつ。
杉の床では、見学にいらしたあるご兄弟(お父さんも一緒!)は、
小さな紙を、息で「ふーふー」しながら、紙を進める遊びをしていました。
そう、この遊びをあみ出したのは、大きな青い背中のお父さん。
小さな紙は、木匠の理念“やさしい。たのしい。きもちいい。”が書いてある紙なのですが・・・。
うん、この紙の本望ですね!!
家族全員が楽しんでいただきたいのが、私たちの目指す見学会。
今回も、見学にいらした皆さま、そしてご協力を頂いた建て主さま、ありがとうございました。
また、これからの見学会もご期待ください。
(安間稔)