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リフォーム・小工事

吉野産の桧の床材

 

リフォームをご検討中のお客様から吉野産の桧の床材を使いたいと相談がありました。

しかも、せっかくならば、無節の材を使いたいという事で、サンプルを取り寄せました。

ご存知のない方もいらっしゃるかと思いますが、一口に無垢材と言っても、木の樹種や産地、節の有る無しで取引される価格が変わります。

特に吉野産(奈良県)の桧の無地材(無節材)となれば、桧材では最高級の物と言えます。

薄い桃色がかった木肌に桧特有の強い芳香が香ります。

写真を3枚載せましたが、どれが無節材か分かりますか?

 

答は真ん中の材のみです。

左右ともわずかに小さな節?(節と言えるほどではありませんが)が存在します。

それだけ厳選した物と言えます。

 

 

 

 

ちなみに、わずかでも小さな節が現れている材を上小節材と言います。

写真の下の右に見えるのがそれですね。

木の年輪は毎年外側に1枚ずつ重ね着をするようにまとっていきます。

写真に現れている節も、僅か数ミリ削られなかったら、現すことはなかったです。

 

 

 

 

その証拠に裏返すともっとはっきりと節が現れてきました。

桧は杉と違い、日光に当たらなくなって枝が枯れても枝が自然に落ちることがありません。

逆に言うと、人の手を介して枝打ち(枝を払い落すこと)をしないと、節の無い木材をつくることができません。

また、桧の生育は杉の倍も掛かり、耕作できる場所が限られます。

数々の条件をクリアして吉野産の無節の床材が生まれています。

 

(佐藤正志)