スタッフブログ
リフォーム・小工事
17年前の造作家具
17年前にフルリフォームをしたお宅で、ちょっとした工事があって、久しぶりにお伺いしました。
当時の計画では、大きな食器棚を処分することとダイニングコーナーをベンチ式にすることで空間を確保したリフォームでした。
収納が減ってしまった代わりに、収納たっぷりの造作ベンチを大工さんにつくってもらいました。
このベンチはいたるところにものが入るようになっていて、納まっているようないないような(?)私の図面でよくここまで緻密なものをつくってくれたものです。
私の中では、大工さんの造作家具の中でも、かなり手が込んでいてよくできたものだったといまだに思っています。
ベニヤの小口の部分には無垢材を張っていて、曲線になっているので、材料をお湯につけて柔らかくした状態で、二人がかりで押さえながら張っていったと記憶しています。
時間が経つと無垢材がピーンと弾けてしまうのではないか・・?と少し不安に思っていましたが、17年後の姿を見て下さい。
弾けもせず、ちゃんとくっついています。
その場できれいに納まってても、10年後にはぼろぼろということでは困ってしまいますよね。
(既製品では珍しくない話です・・)
美しく経年変化する材料と大工さんの技術が伴って、
(長く使うための設計と住む人の愛情も加えてもらいましょう。)
住むごとに愛着の湧く住まいがつくられています。
早く暖かい春が来ないかな・・・?
よい週末をお過ごしください!
(bun)