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設計・家づくりのはなし

太陽熱利用システム「そよ風」の勉強会

少し前の話になりますが、
木匠工務店で取り入れている太陽熱利用の「そよ風」のしくみを勉強するために、社員全員で、環境創機さんの本社を訪ねました。

私はリフォーム担当なので普段「そよ風」に関わることはありませんが、お客さまに尋ねられたり、webサイトで紹介したりする機会もあるので、今更ながら、基本のきから学んできました!

 

「そよ風」の前身であるソーラーシステムが生まれてから30年以上、改良を繰り返し、現在に至っています。
「そよ風」の基本的な考え方は、ただ単に自然エネルギーを利用したエコなシステムということでなく、人間は適度な刺激があってこそ、健康を保つことができる、太陽の光や熱、自然の風を生活に取り入れて、健康な暮らしを送るための住まいづくりそのものの考え方です。

 

そんな「そよ風」のしくみはとてもシンプルなもので「屋根の上で効率よく集熱するしくみ」「温めた空気を制御して送るしくみ」簡単に言うとそのふたつです。
外気の温度と室内の温度を感知して、温まった空気をどう送るか?を制御します。
シンプルだけれど、賢い仕組みです。
お天気がよい冬の日は、温まった空気を床下に送るとほんのり暖かく快適に過ごせるし、夏の暑い日には、熱気を外に追い出したり、お湯をつくったり、夜中の涼しい空気を室内に送りこんだり、そんなことを自動制御してくれます。

しかし効率よく集熱するための屋根の向きや形状、空気の流れをつくる空間づくり、床下に蓄熱させることなどは、建物そのものの設計によることとなります。

機械を取り入れればよいというものでもないのです。

 

みんな熱心に講義を聞いています。

 

模型を使って、動作の確認をしています。

 

休み時間中も確認しあう大工さんたち。

 

実際に外気温や室温を仮に設定して、試運転する方法の説明を受けています。

 

 

午前中は、すぐ近くにある江戸東京たてもの園にある前川國男邸に久しぶりに行きました。
何度来ても居心地のよい空間です。

 

 

 

小金井公園の桜も綺麗でした。

 

天気のよい春の1日を、遠足?社会科見学かな?みんなで楽しんできました!

 

(bun)