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「ZEH」の考え方は良いのだが…
ZEH(ゼッチ)ってなんのことかご存知ですか?
ZEHとは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略です。
つまり、使うエネルギー量が創るエネルギー量との差し引きで、概ねゼロ以下となる住宅のことです。
地球温暖化などの気候変動に対する国際的な枠組みの中で、日本も温暖化対策の中、とりわけ住宅部門の省エネ化を推進する為に国が定めた省エネ住宅の取り組みです。
省エネルギーと創エネルギーの2本立てで、より少ないエネルギーで暮らし、使ったエネルギー以上に太陽光発電などでエネルギーを創ろうというものです。
2020年には新築戸建て住宅の半分をZEHで作ろうという目標があります。
高断熱された住まいは部屋ごとの温度差が少なく高齢者などに優しかったり、
光熱費やランニングコストが下がるので家計にも優しくなります。
また、本来の目的である、地球温暖化対策にも有効です。
でも、ちょっと気がかりなのが、太陽光発電ありきの制度なのです。
普段から太陽熱利用を掲げている私たちにとっては違和感があります。
とても大掛かりな設備を必要としたり、耐用年数後をその設備の廃棄問題に誰も触れていなかったり、そもそも大企業が利益を享受する仕組みに思えてなりません。
すそ野の広い産業を潤す国の施策を考えてしまうのは、ひねくれているからでしょうか。
もっとシンプルに、気持ちよい暮らしを第一に考えてみる。建築、設計の工夫で問題を解決できないものかと考えてしまいます。
太陽、風、樹木、周りの環境を取り入れた、四季を感じる暮らし方を目指したいです。(佐藤正志)