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日常のこと

おもてなしの心

先日、生まれて初めて茶会に参加する機会がありました。お引渡しをして数年たったお客様から、ご招待をいただいたのです。
和室の一角にお茶の為の炉をきり、茶室としての趣をそなえている客間です。窓越しに小さなお庭があります。引渡ししたときは、まだ手つかずでしたが、数年かけて、立派な庭に作りこんでいらっしゃいました。

 

 

お茶会は初めての経験ということもあり、全くの無作法で申し訳なく思いましたが、亭主(もてなす人)もそのあたりのことは良く理解してくれて、私たちに困った思いをさせないようにと配慮してくれました。
お茶の世界は「おもてなしの心」、ひとつずつのあらゆる作法が、すべて客人をもてなす為にあることを知りました。本来お茶をいれるという、裏方の行為も、無駄のない所作にもとづき、芸の域まで高めています。

 

 

床の間に掛けられた掛け軸の書の意味や、それに対する亭主の解釈、生けられた花々。亭主の趣向を客人と共有することなど、参堂した人たちが一体となる世界となりました。

 

 

この後、薪ストーブを囲んで、真心のこもった美味しいお料理と、ご主人がこだわった美味しいお酒をたくさん、いただきました。
茶会に始まり、お料理までいただき、おもてなしの心を十二分に頂きました。相手を思いやる心がすなわち、おもてなしの心。大切なことを再確認した一日でした。

 

 

(佐藤 正志)