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流れをつくる
夏のレジャーのプールもいろいろあって、ウォータースライダーという滑り台や人工的に波をつくり出すプールがあったり、流れるプールがあったりと色々です。
特にこの夏は暑さしのぎに、いつもより多く出かけられた方も多いのではないでしょうか。
私は、中でも流れるプールに身を任せて「ぷかぷか」するのが好きです。
流れはポンプを使って人工的に作っているようです。浮き輪に仰向けになって、流れに身をゆだねると気持ちが良くなります。
我が家の近くにも色んな施設があるのですが、気軽に行くとなると、公共施設の市民プールになります。
そんな訳でこの夏も、こどもと一緒に何度か行くことになりました。
その日も急に思いたって行くことになりました。
町の小さな市民プールは大人のひざくらいの深さしかない幼児用プールと、小学校にあるような四角い25メートルプールがあるだけです。
四角いプールでは泳ぐためだけのレーンなどなく、ぐちゃぐちゃとみんな好き勝手に遊んでいます。幼児用プールと交代で1時間置きに休憩の時間を取っているようです。
3時の時報に合わせて、小さいプールが休憩時間となりました。
その時、監視員の合図で私たちの入っているプールの人たちが両側へと並ばされました。
訳が分からぬまま従ったのですが、やがてプールの縁に沿ってゆっくりと全体が歩き始めました。
少しするとその流れはだんだん大きくなります。
人の動きだけでやがて大きな渦をかくほどの強い流れになりました。
ほとんど、こどもたちだけで遊びに来ています。
一人ひとりの力は弱くともたくさんの人の力で大きな強い流れができたのです。
不可能と思われることも、一人ひとりの小さな力を結集することで大きな力となり実現することができるかも知れないと思った一日でした。
(佐藤 正志)