スタッフブログ

設計・家づくりのはなし

周りに溶け込む住まいづくり

先月末に行われた完成見学会でのひとこまです。

 

 

計画の分譲地が建て替え期にあることと、着工からお引き渡しまで長く掛かったことなどから、近隣の皆さんは興味津々で工事の進捗をご覧になっていました。
そんなことから、見学会当日は多数の方がお見えになりました。

 

 

今回のお施主様は、土地を購入されて、はじめから私たちと住まいづくりを進めて参りました。
お客様にとっては、新たにご近所つきあいも始まる為、見学会は言わば、近隣の方へのお披露目の場でもありました。
ほとんどの方が、間取りや部屋の使い勝手、内装の仕上げについてご覧になる中、庭の植裁について感想を言われた方がいらっしゃいました。

ご近所にお住まいの方でしたが、通りに面して植わっていた蝋梅をはじめとする庭木の数々が、古家解体と共にすっかり切り倒されるのではないかと心配していましたとのことでした。
これらの植栽は、四季折々、季節の移り変わりと共に楽しみであったのですが、巷の建築現場と同じくさっぱりとした更地になるのではないかと思っていたそうです。

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私たちは普段から、その町の風景に溶け込み、周りにある環境を取り入れた住まいづくりを心がけています。
私たちにとってはあたり前におこなったことが、住まいづくりを共感していただく結果になり、住まいと共にお客様までも近隣の方へ受け入れていただく良い例になったと思っています。

 

 

周囲への配慮を怠ることなく、庭の木々まで含めた周りの環境と調和の取れた住まいづくりをこれからも進めて行きたいと思います。
行き交う人たちがその住まいを見て、心地よい気持ちになったり、ほっとした気持ちになったり、庭の木々を見て心が和んだりしたとしたら、すごく素敵なことだと思いませんか。

(佐藤 正志)