スタッフブログ

設計・家づくりのはなし

大工さんがつくる継手仕口

大工さんたちは、次の建て方の準備が整って、ちょっとひと段落しています。

若い大工さんたちが、ちょっとした空き時間を使って、継手仕口のサンプルをつくっています。

ちなみに、

継手(つぎて)とは、ふたつの木材を同じ方向に継ぎ足す仕掛けのことで、
仕口(しくち)とは、Tの字など角度をつけて継ぐ仕掛けのことを言います。

複雑なものは、組み木のパズルのように、どうやって外すか?なかなかわからないものもあって、ちょっと面白いのです。

 

1000年以上も前から脈々と受け継がれる木造伝統工法は、もともと釘を使わなくても建物が壊れることがない木組みと呼ばれる建築方法でした。
今ではそうはいきませんが、プレカット+金物工法が主流である木造在来工法の住宅でも、金物を併用しながら昔ながらの継手仕口はいくつか残されています。

 

自分たちの勉強にもなるのかもしれませんが、イベントの時やちょっとした話のタネに、お客さんに見ていただくものとしてつくっています。

山ちゃんは、超ムズカシそうな「芒継(のげつぎ)」に挑戦しています。
木津親方に相談しながら、真剣な眼差しです。

 

 

まだ途中みたいですが、いったいどうなっているのやら??

 

 

つっちー、金子くん、神本くんもそれぞれひとつずつつくりたいものをつくっています。

 

 

 

 

それぞれやりやすいスタイルがあるのですね(笑)

こんなときでもないとなかなかつくることができないので、いい機会です。
みんないつになく(?)楽しそうに、活気があるように感じます。
みんな大工さんの仕事が大好きなんだなあ、、とほほえましく思います。
(母のような発言だ 笑)

 

 

抜けないように、徐々に締まるように、というような木の特性を生かした仕掛けの妙については、
彼らのサンプルができた頃、また別の機会に・・・

(bun)