建物レポート

イベント報告 | 6月の見学会(3年目の住まいの見学会)

今年の夏至は6月21日、その4日後が今回の見学会。その日は、梅雨らしい雨が降るわけでもなく、初夏の暑い陽射しが照るわけでもなく、曇り空で湿度の高い日でした。

 

建物の外観の紹介です。
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バルコニーをも覆う大きな屋根は、夏の強い陽射しや、梅雨時の雨だって防ぎます。
急の雨から屋根が守るものは、洗濯物。もちろん、雨の休日にバルコニーで寛ぐことだってできます。・・・もちろんその分、大きな屋根をつくる費用はかかりましたけどね。

 

でもその大きな屋根で、太陽の熱をたくさん受け取って、お風呂やシャワーのお湯をつくったり、冬は建物を足元の基礎から暖めることを、しています。

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建て替えの大きなきっかけは、「丘の上だからこその強風と、とてつもなく冬寒く夏暑い家」の解消の為に、ということ。

 

 

この土地ならではの、西側からくる砂埃を巻き込んだ強風と、夏の西日。避けたいものは“西から”ということで設計されたこの住まいの カタチ についても、住まい手さんから説明を頂きました。住み始めて2年、その効果を感じてのお話しだったようです・・・。
そして、夏・冬を過ごしての感想は、
聞こえのいい「冬暖かいくて、夏涼しい家」との表現ではありませんでした!!

感想としては、
「冬の朝や、留守宅へ帰って来ても家の中は寒くない。エアコンは寝室にだけですが、夏は、お風呂上りにタイマーでエアコンをかける家」といったお話でした。

 

暑さや寒さは、人それぞれ感じ方は違うものですし、ベースは自然に則した住まい方をお勧めしております。必要以上にエアコンなどの空調機器に頼りすぎることなく、暮らせることを考えていきたいのです・・・。

 

私たちからは、「少しのエネルギーで家全体の温度差が少なく、暖かく(涼しく)しやすい家の暮らし方」ということを、補足させて頂きました。
・・・もちろん、いざというときは、「エアコンのリモコンで“ピピッ”と、設定温度に・・・」ということもできます。。

 

今回も多数のご家族の参加を頂きましたが、それぞれにご理解を頂けたようでした。

 

その後に、私が思い出したこと。

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ・・・。

 

小学校で全文を覚えたあの詩 を思い出しました。

時代も違うので、作者の意図とはずいぶん違うのかもしれませんけどね・・・。

まして、あの詩にあるような “小サナ萱ブキノ小屋” ではありません。

 

見学させて頂いた住まい手さん、並びに見学会に参加された方々、有難うございました。
また、7月も「○年目の住まいの見学会」を企画中です。後日HPにてご案内いたします。
(安間稔)