建物レポート

イベント報告 |「木を学ぶ」セミナー 

今日のイベントでは、
『一本の木の生い立ち』のお話からです。
家の土台・柱や梁は、家の骨格として大切な部分のひとつです。

 

 

これらの木は、
元はといえば60年以上前に植えられた苗なのですが、もちろん植えっぱなしではなく、四季の厳しい天候・環境の中で人の手をかけて育てられて、しっかりとした一本の木になります。

 

 

その間、山で育つ木たちは、炭素をため込み、根を伸ばし山崩れを防ぎ、日本の自然環境の保全に役立ちます。
これら木の育ての親とでもいえる、紀州・和歌山の山長商店さんに来て頂き、その生のお話しを聞く事ができました。

 

 

日本の山・大地を守るために、木の植えっぱなしを避け、
時間が来たら伐って使い、また苗から植えていかないと、なのです。
「木を使うために植える」と考えてもいいし、
「山を守るために苗を植えて、木を使う」と考えるのもありです。

 

 

人の生活も自然界の中でちゃんと回っているのです。

 

 

今、使っている「一本の木」は、私たちが生まれる前に、誰かが今のことを考えて植えてくださったんです。
私たちも、長い先のことを意識しながら、暮らしていきたいものです。

 


日本の木を使うという“長い長い繋がりの話”を、ご参加された方々と一緒に勉強しました。

日本で使うなら日本の木のほうが、木の家としても長持ちし易い、という、生物学的なお話しもありました。

 

・・・やっぱり、素直に考えて日本の木の家って素敵ですよ。
(安間稔)