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柿渋って実はすごい!

町田市野津田町のリノベーション現場です。
内部の工事も着々と進んでいます。

元和室だったこの部屋は、お施主さんが既存住宅を購入されてから、
ご自身で古い木部に柿渋を塗ったもので、古民家のような深い茶色になっていました。

 

 

今回新しく柱を入れ替えたり、新たに開口部を設けたので、
部分的に新しい材料が取り合うところがあり、
お施主さんに、新しい材料にも柿渋を塗っていただきました。
柿渋は本来年月が経って徐々に色づくものですが、
染料や顔料を使わずに、ある程度最初から色づくタイプのものもあります。

 

  

 

だいぶ色が近づいて、全体の調和が取れました。
そのうちにさらに色が深くなっていき、ほとんど区別がつかなくなるでしょう。

 

ところで柿渋って、調べてみるとその歴史は古く、
平安時代から衣類の染料として使われていたらしいです。

柿渋に含まれるカキタンニンという渋み成分には、
防虫、防腐、防水効果だけでなく、消臭、抗菌、抗ウィルス効果もあり、
近頃では、新型コロナウィルスへの効果も実証されたのだそうです。
そう聞くと、かなり優秀な材料なんですね!
ちょっと臭いのが玉に瑕ですけどね(笑)

そんな効能があることで、昔から柿渋は、布、革、木製品、うちわや漆の下塗り、果てはミイラにまで!様々な保護、保存用途に用いられています。

 

私はどちらかいうと、柿渋を塗って年月が経った風合い、
何とも言えない深みがいいなあ・・・という理由で使いたいのですけれど・・。

 

 

そしてその効力を昔の人がどうやって発見したのだろう?と平安の昔に思いをはせ、
偶然発見のストーリーを想像してしまうのでした・・!
(bun)