木匠工務店のすまいづくり
家族がきもちよく暮らせること
私たちが、家をつくる際に最も大切にしていることは、『家族がきもちよく暮らせること』です。家はそのための手段と考え、家に暮らしを合わせるのではなく、暮らしに家を合わせているのです。
私たちは、1家族1家族、1棟1棟と、向き合って家づくりをします。
大量生産された画一的な規格型の家ではなく、その家族に合った、その家族のための家づくりです。
私たちが、手間を惜しまずじっくりとつくっていくと、今はまだ『1年に6棟しか』家を建てることができません。その分、1棟1棟に想いをこめた、そんな住まいをつくっていきたいと思っています。
家は、家族が一番長い時間を過ごす「居場所」です。
そんな家族にとって大切な家は、簡単に買うものではなく、時間をかけてつくっていくものと考えています。また、家はできたときが完成ではなく、暮らしながら育てていくものでもあります。私たちが使う素材は、木、石やタイルなどをそのまま素直に使います。それらに“似せたもの”は年月とともに劣化しますが、本物の素材は時を経て味わい深いものとなります。
素材からこだわった家づくりの背景には、『住むほどにきもちよく暮らしていってもらいたい』という想いがあります。
木匠工務店というチーム
『きもちよく暮らせる家をつくりたい!』という想いがあっても、家は一人でつくることはできません。設計士がいなければ、設計図をつくることはできませんし棟梁と各職人がいなければ、その設計図を形にすることもできません。
私たち木匠工務店は、設計士や棟梁など、1人1人仕事の内容は違っても、同じ想いを持ったチームです。お互いを信頼し、安心して仕事を任せあえる仲間です。
時には設計士と棟梁の間で意見がぶつかり合う時もあります。それはそれぞれに、いい家をつくりたい!という想いがあるからで、お互い妥協のない仕事をしている証拠です。
私たちは、家づくりに関わる1人1人が『きもちよく暮らせる家をつくる』という想いで家をつくっています。
つくる過程が見えること
二人三脚でつくること
『誰が?どのように?どんな素材でつくったのか?』
その過程が見えた方が、安心して暮らすことができるのではないか?そんな想いから、私たちは見える家づくりを大切にしています。
工事中の現場には、いつでも家族で来ていただけますし、打合せには、住む人みんなで参加してほしいと思っています。また、当社がつくった家にご案内し、住んでいる方のお話を直に聞ける機会も随時設けています。材料についても、柱や梁などの構造材がどこで取れたものなのか?木材1本ずつの強度も材料に刻印されており、知ることができます。お客様には、つくっている住まいについて、よく知っていただいて、納得して、安心していただきたいと思っています。
また、お客様の思いと実際に出来上がったものにずれが生じないように、常に二人三脚での家づくりを心掛け、お客様との対話を何より大切にしています。
対話を繰り返し、お客様の理想の暮らしを一緒につくりあげていくことで、きもちよい暮らしに近づくと考えています。
自然と共にきもちよく暮らすこと
私たちは、光、風、熱など、自然の力を生かした家づくりをしています。
例えば、窓や壁の配置や大きさなどのバランスを検討することで、きもちよい明るさの光が入ってくるように調節したり、家の中だけでなく、庭に植栽をすることで、木々の成長を通して、季節や時間の流れを感じることができます。
こうして、家を建てる場所を読みとり、そこでしか得られない条件を生かし、自然を上手く取り入れることで、『自然との共生』を意識した暮らしが生まれます。風がある日は窓を開けて風を通す。暑い日はすだれを降ろす。天気の良い日は陽だまりの広縁で過ごす。そんな暮らしがきもちいいと感じられます。
でも、自然は優しいばかりではなく、時に苛酷です。猛暑、極寒、暴風雨など…。我慢をすることは『きもちよく暮らす』という本質からずれていってしまいます。電気やガスの力に助けてもらうことも時には必要であると考えます。
環境や自然のぬくもりを大切にしながら、建物の基本的な性能を確保することで、『自然と人間が共存し、快適に暮らし続ける』家ができ、きもちよい暮らしに近づくと、私たちは考えています。