木の家に住む

日本には、もともとたくさんの木がありました。住まいは、身近にあった木から作られました。木の住まいは、大きな樹の下に守られている安心感があります。
柱と梁で支える日本の伝統的な家づくりは、開放的で、夏蒸し暑い日本の気候にあった家づくりです。
木の住まいがいいと感じるのは理屈ではなく記憶の深いところに刻み込まれた気持ちよさや、安らぎや、優しさを感じるからではないでしょうか。

きもちよさ

木の住まいは「木」が湿気を吸ったり吐いたりして、気持ちのよい環境をつくります。
「木」は手や足が触れた時に暖かく、優しい肌触りがあります。
また木の香りは心を落ち着かせ、安らぎを与えてくれます。
さまざまな木目はひとつとして同じものがなく、見た目にも美しく、目にもやさしい落ち着いた色合いを持っています。

強さ

バランスよく骨組みが組まれ、筋交いが入れられた木の住まいは、地震や風の力を全体に分散させ、全体として強い住まいになり、安全です。
また木は炭化することで燃え広がることを防いでくれます。
きちんとメンテナンスして雨水を浸入させないことで、長く住まうことが出来ます。

地球にやさしい

木は育つときに温暖化の原因である二酸化炭素を吸収してくれます。
計画的に植林することで、枯渇することなく繰り返し使うことが出来ます。
また、壊したときも、リサイクルしたり、土に還すことが出来ます。