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大和張りの外壁板張り
屋根瓦を下ろした現場ですが、工事も終盤に近付いています。
お客さんから、スタッコ仕上げの外壁の一部を昔ながらの板塀の大和張りのような感じにしてみたい。と言われ、えー・・後張りでうまく納められるかな?!と最初は思いましたが、雨仕舞は今まで通り外壁に受け持ってもらって、塀が壁にくっついたと思えばできなくもないか!・・という方針で行くことにしました。
(before)
板張りの下に入った水が溜まらないように、下地には通気胴縁を使います。
雨水は、元の外壁を伝って、元の建物の水切りの上を通って流れ出るようになっています。
まさに建物にくっついた塀です。
胴縁を止めるビスは最小限にし、コーキングを入れながら打って行きます。
板の割付をするにあたって、窓や屋外フード、雨樋など障害物がたくさんあり、新たに設置する木製面格子も割り付けなければなりません。
新築と違って、できたところに後から割り付けるので、どうしてもきれいに割り付かないところが出て来てしまいます。
私が図面上で基準の割付をつくって、後は、現場で大工さんが少しずつピッチを調整しながら、おかしなところができないように微調整していきます。
この場所を担当しているのはベテラン助っ人大工の金田さん。
細かなところまで気を配ってくれています。
いい感じに出来て来ました!普通に羽目板を張っていくよりも重厚感がありますね。
(手前側が出来上がっています)
大工さんが終わったら、窓台の小口部分には板金でカバーをつける予定。木が腐るのはこういうところからなのです。
せっかく苦労してつくってもらったので、長持ちさせたいですしね!
月末には足場をばらして、7月初旬には完成する予定です。
(bun)