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リフォーム・小工事

2年前のリフォームですが、ようやくご紹介します!

遡って2022年のお正月にはじめてご紹介した町田市野津田のリノベーション工事を改めてご紹介したいと思います。

 

・・というのも、引き渡し後も延々と施主工事が続いていて、完成写真が撮れなかったからです・・・

昨年何かの用事でお邪魔した時に、ご主人の壁塗りがほとんど終わっている様子だったので、やっと撮影をお願いしました。

 

この現場は私が過去に担当した中でもかなりイレギュラーな現場でした。
まず普通ではリノベーションを進めることは難しい築50年はゆうに超えている古民家というか古い建物です。

お施主さんとは、この家に住み続けることへのリスク、耐震補強の限界などについて、十分話し合った上で計画を進めました。
この野津田という環境を気に入られて、この古い建物を直しながら楽しんで住んでいらっしゃるお施主さんの意向を組んで、できる限りの耐震補強と断熱改修を行いました。

 

【before】

かなり年季の入った外観です。外壁材はかなり傷んでいて、このまま塗装などを施すことは難しく、思い切って全部剥がすことにしました。

 

【after】

窯業サイディング張り、一部を板張りにしています。外壁を全部剥がすことで内装を保ったまま、外断熱で覆うことができました。

 

【before】

玄関から居間へ向かう廊下。

お施主さんが自身で張られたサイプレス材の床はいい味が出ていますが、何しろ家じゅうが寒くて底冷えします。

 

【after】

廊下には収納を設け、すっきり。ご主人がこつこつ塗った漆喰塗りの壁です。

階段奥の居間の間の間仕切りを取り払い、廊下を室内に取り込みました。

玄関は手前で仕切っています。

 

【before】

居間には大きな石張りの薪ストーブがあり、暖かです。お母さんもうつらうつら。。

でも少し離れたキッチンに立つと足が冷え切ってしまいます。。

 

【after】

ストーブはそのまま、板張りの天井部分を少しだけ増築しました。

既存と同じサイズに加工したサイプレス材の床を張り足しました。

ゆったりとした食卓のスペースができました。

 

【before】

L型のキッチンです。奥が洗面所。

 

【after】

少し増築したことで、対面キッチンにすることができました。

洗面所を移動して、奥はゆったりしたパントリーです。

 

吊戸を外し、思い切って天井まで開口することで、居心地のよい家事スペースができました。

 

【before】

居心地のよさそうなお母さんの寝室ですが、ちょっと独立しすぎているのが、玉に瑕。

 

【after】

お母さんがリビングに出て来やすいように、またストーブの熱も行き渡るように、障子の開口を設けました。

 

【after】

居間に隣接する東側の部屋は音楽室。間仕切ってゲストルームとしても使います。

 

【before】

しかしこの部屋の下はピロティになっていて、重たい楽器たちを支えるにはかなり心もとなく。。

 

【after】

ピロティ内部に鉄鋼構造をつくり、下支えしました。

それに絡めて、薪置き場を兼ねた大きなバルコニーをつくりました。

ご主人、早く目板をつけてあげてください(笑)

長くなりましたが、

壁は外断熱、床は床下よりウレタン吹付断熱により、お施主さんがこつこつつくってきた内部の雰囲気をなるべく壊さず、暖かく居心地のよい住まいになるようにお手伝いしたという感じの現場でした。

 

私自身とても楽しんで現場を進めさせていただきました。

改めて施工事例にも詳細をUPしたいと思っています。

 

(bun)