スタッフブログ

設計・家づくりのはなし

山の樹を見てきました。

いつも私たちが見ているのは木(木材)です。

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ですが、今回の話しは、ここに至る前の 樹 についてです。
先週、うちの全大工さん含めた社員で、「樹から木になる過程」について再勉強してきました。

 

 

 

 

 

樹は山で育つわけですが、

単純に60年育ったから、さぁ、どれも柱に使うぞ、

というワケではありません。

 

 

 

 

 

山の斜面の具合、土の養分、
樹同士の密集度、
光の入り方や周りの環境によっても

“育ち” が違ってきます。

 

 

 

 

わざと密集して植えて、その中で真っすぐに育つ樹がいたり、
風の影響でねじれながら育つ樹があったり、
同じ年月でも早く大きく育ったり、ゆっくり育つ個体もあります。

 

 

 

 

 

 

だから、
例えば柱に相応しい樹もあれば、そうでない樹もいます。

 

 

 

 

 

 

 

そんな自然の中で育った樹の特徴を、いまでこそデジタルデータで解析し選別していくのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

うん・・・?、
なんだか私たちヒトも同じかもしれませんね。
いろんな環境で育って、いろんなタイプのヒトがいますものね。

 

同じ樹種の中でも、適材適所は大事だね。

 

 

 

 

 

 

私が学んできたこと少しまとめると、

 

 

木の家の構造材は、
単に“育った樹”を使うのではなく、
計画的に“育てた樹”を使うことが安心につなげられる。

 

自然に育った樹だからといって、強度や耐久性にばらつきがあっては許されません。
一定以上の品質が証明されたものを使うことが大事だぞ。

 

トレーサビリティのとれた構造材を使うことは、安心した家をつくる大切な要素のひとつなんだ。

ということです。

 

 

 

 

 

ご存知の方がいらっしゃるかもしれませんが、

苗を植えて、育てて、材木にするところまでをされている紀州:和歌山県の「山長商店」さんのご協力を頂き、「樹から木になる過程」を学んできました。

ありがとうございました。

 

 

この素材の大切さに加えて、最後に他の大切な要素、
私たちヒトの手や感覚など五感を有効に使って やさしい木の家 をつくっていきます。。

(るのみ)