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日常のこと

悲しい場面。

あるおばあちゃんが亡くなられたとの話がありました。

 

 

木匠工務店で建てた木の家に住まわれて11年、
ことしの桜の咲く時に、98才で亡くなられたとの話。

(大往生と合わせ聞きました)

 

 

令和、平成、昭和、いやその前の 大正のお生まれです。

農業指導の一環として外国に渡ったけれど、ある軍から逃れる為に、髪を短くし顔に墨を塗ってなんとか帰国・・・、そんな体験をされた方と聞きました。

 

でも、ここ晩年の11年間は、
「ムスカリが咲いたよ」
「梅の木にメジロが来たよ」と、
庭を見ながらゆっくりと穏やかな暮らしをされていた、との話しも聞きました。

 

先述の戦火を逃れてきた話、
戦後の昭和生まれの私としては、戦争体験は「昔の話」と聞いてしまいます。

 

でも実は、

 

昔の話でなくまさに今の話として、同じような現実、もしかしてそれ以上なのか信じがたい悲惨なニュースを、今朝も目にします。

 

 

 

うちの事務所の脇の花壇にも、同じくムスカリが咲いています。
青いムスカリと黄色のチューリップ。

 

きっと今は亡きそのおばあちゃんも、

青と黄色の国旗のウクライナに平和が戻ることを願っていると思います。私もそうです。

 

 

・・・そんなことを想いながら、おばあちゃんのご冥福をお祈りしました。

 

住まいを通して住まい手さんとお付き合いをしていると、悲しい場面もありますね。

(るのみ)