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家は買うもの?つくるもの?
先日読んだ新聞に「3Dプリンター 家を印刷」という記事がありました。
研究者や企業が本気で考えていて、盛んに研究が行われたり、試作品も既に出来ているそうです。
わずか1日で家を建てる研究も進み、短期間でゴミも出さないエコな工法は建築の世界を一変させる可能性を秘めているそうです。
災害時の仮設住宅や新興国の住宅建設に大きな期待が寄せられますが、「家を印刷するとは」なんだか寂しいですね。
印刷するのは先の話として、そもそも家は買うもの、つくるもの、どっちですか。
一生に一度の大きな買い物とか言うと、家は買うイメージですね。また、一般の人が自ら現場で作業する訳でもないので、やはり、買うものと言うのがピンとくるでしょう。
出来上がっているプラン集の中から、間取りを選んだり、カタログの中からアイテムをチョイスするだけでは、買うものになります。
住まいが完成しているマンションや建売り住宅はこれにあてはまるでしょう。
注文住宅でも、決められた物の中から選ぶだけなら、やはり買うものでしょう。
大手のハウスメーカーやローコストをうたい文句に作っている建築会社も注文と言いながら、実際は選ぶ住まいづくりでしょうか。
住まいづくりは良く分からないし、専門家に全てを任せ、決められた物の中から選ぶ住まいづくりが、合っている方なら、絶対、この方が幸せです。
しかし、自ら手を動かさなくとも、設計者にアイデアを提供したり、問題点を考えたりすることは、一緒につくっていると言えますね。
何もないところから、ひとつひとつ考えてつくる作業は、途方もなく、大変と言えます。
でも、じっくり自分で考えて、分からいところを専門家のアドバイスを参考にする住まいづくりの方が、全てに納得が行って、後悔のない住まいづくりだとは思いませんか。
汗は流さなくとも、知恵を出して満足の住まいづくりが良いと思うのです。
家は買うもの、つくるもの。どちらも良い悪いではありません。
住まいづくりに求めるものが違って取る手段が変わるだけです。
さりげなく、密かな自分たちだけのこだわりを持って住まいづくりをしてみませんか。
大変の中にも楽しさがあり、一生愛着の住まいが出来るはずです。
(佐藤 正志)