スタッフブログ

日常のこと

ものづくりの原点

ホームページをリニューアルするまで続けていたコラムがブログにとって代わってから、コラムというコーナーをほったらかしにしていました。
現場の様子や休みの出来事、趣味のことを綴ったブログとは少し趣の違う、私自身の思いや感じたことを綴っていこうと思います。
ブログほど頻繁に更新は出来ませんが、楽しみにしてください。

 

 

小学生の娘が学校の宿題で国語の教科書を音読しています。
音読は夕食を終えた後のゆったりとした時にするのですが、私だけ遅れて夕食をとる時に何の気なしに聞くことがあります。
いちどに全部を読んで聞いたことがなかったのですが、話の続きが気になり、教科書を借りて最初から読むことにしました。
小学校の教科書を読むのは30年ぶりです。こんなものだったかなと懐かしくも新鮮であり、読み進めることに。

 

 

物語は、おばあちゃんと孫娘のマサエとのやりとりです。
小学生のマサエは、明日学校でスキーをすることになっていたのに、夕方まで友達とスキーで遊んだせいで長靴がびしょびしょです。
すると、おばあちゃんがかわりに「わらぐつ」を履いていったらと薦める。
マサエは、誰も履いている人がいなくてみっともないと言います。
おばあちゃんは「わらぐつ」はいい物だと言い、「わらぐつ」の中には神様がいると言う。
マサエは、最初「わらぐつ」の中に神様がいることなど、ただの「迷信」と思っていたけど、心を込めて造ったものには、たとえ見かけが悪くても造った人の思いという「神様」が宿ると思うようになるというお話です。
おじいちゃんが大工さんということもあり、親近感を覚えました。

「いい仕事は、見かけで決まるものではなく、使う人の身になり、丈夫で長持ちするように作るのが本当にいい仕事だ。自分もそんなものを作る職人になりたい。」ということが書かれており、使う人の立場にたった思いやりや、ものづくりの原点に共感しました。