建物レポート
セミナー報告 | 木のことを知る見学ツアー ~手づくりで樹から木がうまれます
普段目にしている木ですが、「その木」がどのような、段階を経て実際に住まいの木材になることを知っている方は少ないと思います。
「木の家」に住むなら、「その木」がどんなところから、どんな風に使われるのかを知って頂く機会としました。
当日は製材工場の裏のお寺の境内に生えている桧と杉の木を見て、葉っぱによる木の見分け方や、木による生育の違いなどの話をしました。
その後、東京の木である、奥多摩の市場から仕入れた、原木の置き場を見て、実際に丸太を製材するところをご覧頂きました。
トロッコのような車に丸太を載せ、「帯のこ」という、帯状にのこぎりの刃がついた機械を使って一気に板状に割っていきます。
芯に近い部分は、強い部分ではありますが、真ん中で割ると狂ったりして造作材には使えません。木の癖を見ながら、部材にしていきます。豪快に丸太が割られる姿を興味深く見学頂きました。
またその後、場所を私たちの加工場に移動しますが、今製材された木も一緒に持っていきます。
ここではその木を使って、実際の化粧材にうまれ変わるところを見ていただきました。
癖のある木は、一旦平らに削り、巾や厚みを決まった寸法に合わせ、溝などの加工を施し、最終的に住まいの造作材になります。
(実際は、製材した後に乾燥の工程を経ますが、今日は流れを見て頂くため「その木」を加工しました)
2本の溝がついた木材、何だか分かりますか?
ほとんどの方が目にしたことがあると思いますが、あの場所の木材です。
障子や襖がはしる、鴨居と言われる造作材です。
樹が伐採されて丸太になり、製材されて、そして決まった寸法通りに加工され始めて、木の家の「造作材」になるのです。
最後に短く切ってから一人ずつお土産としてプレゼントしました。ひっくり返して、携帯電話を置くホルダーにしては如何でしょうか?
障子や襖がはしる、鴨居と言われる造作材です。
樹が伐採されて丸太になり、製材されて、そして決まった寸法通りに加工され始めて、木の家の「造作材」になるのです。
最後に短く切ってから一人ずつお土産としてプレゼントしました。ひっくり返して、携帯電話を置くホルダーにしては如何でしょうか?
木のことを知って、ますます「木の家」に住みたいと思ってもらえるイベントとなりました。
(佐藤 正志)