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日常のこと

緑道

良く晴れた5月の休日に、港北ニュータウンにある緑道にサイクリングに行って来ました。
このニュータウンは、今から40年ほど前に、東京や横浜への都市の人口増加の受け皿として、かつて里山だったところを開発したところです。 開発にあたっては「緑の環境を最大限に保存し、ふるさとをしのばせる町づくり」という基本方針のもと「グリーンマトリックス」と呼ばれる、自然の地形や雑木林を残しながら、車の乗り入れのできない緑道が整備されています。

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「緑道」は、大小さまざまな公園や水辺を結んでおり、小さなせせらぎが流れています。
この時期は、春になり一斉に芽吹いた木々が葉を広げ、あたりは緑のトンネルになっています。 木々の間をすり抜ける風は誰しも心地よいと感じるものです。

 

 

心地よいと感じる理由など特に考えたこともありませんでした。
苦痛や危険なことは、自然界の中で人が生きる上で本能的に身に付けたものですが、心地よさを感じ、安らぎを与えてくれるものも、生きていくうえでとても必要なことであり、同じ様に本能的に身についたのでしょう。

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住まいは、周りの環境や自然との関係の中からうまれ、人も自然界の一つと考えた方が良さそうです。木が現しとなっている住まいは、森の中にいるような安らぎを与えてくれます。
人の記憶の奥の深いところに刻まれているのでしょう。
理屈ではなく、心から気持ちの良い住まいをつくってゆきたいですね。

 

 

(佐藤 正志)