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日常のこと

初心忘るべからず

毎年春になると、入学や新社会人などフレッシュマンを見かけます。
はじまりの季節でもある春は、植物が一斉に芽吹き、暖かな季節に向かって生きといし生けるものが全て躍動に満ちています。
自然の一部である「人」も、春になるとウキウキし、住まいづくりの計画なども具体的になるのです。1年のなかで問い合わせの件数が増えるのもこの時期です。
どんなに情報化された社会になろうとも、自然の摂理にはかなわないでしょう。

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つい先日のことでした。同居している母が一通の手紙を持ってきました。
宛名は父宛でしたが、文字に見覚えがありました。差出人を見ると、私が出したものでした。
今から19年前、大学を卒業して新しく社会人になって、就職先の企業の新入社員研修で出掛けた館山からの手紙でした。振り返ると、研修の中の課題で書いたものか、自分の意思で書いたものかはっきりしません。
良く大事に取っておいたと思いましたが、恥ずかしながら読んで見ました。便箋に2枚ほどしか書かれていませんでしたが、両親へ普段感謝の気持ちを口にする ことが出来ない思いや今まで育ててくれたお礼、体を気遣う思いやりの言葉が綴られており、社会人としての決意や新しい世界で謙虚に学ぼうとする姿勢などが 書かれていました。

 

 

日々の慌しい生活に埋もれてしまっていた、感謝の気持ちを簡単に口にすることや、親への孝行、新人だった頃の新鮮な気持ち、謙虚でいることなどをあらた めて気づかさせてくれる良い機会となりました。19年前の自分もなかなか捨てたものじゃないなと思いました。

 

 

これから、新しく何かをする時には文字で残すことにしてみようと思いました。誰に見せるでもなく、自分の気持ちを素直に表し、違った方向に進みそうになった時には、行く先を照らす明かりのようなものになるのではないかと思います。

「初心忘るべからず」。はじめた時の新鮮な気持ちを持ち続けて、新しいことに挑戦したいと思います。

 

 

(佐藤 正志)