建物レポート

イベント報告 | 鶴ヶ峰の家 Ⅱ・建物完成見学会

【鶴ヶ峰の家 Ⅱ】
~これから、安心して年を重ねられる住まい~ の建物完成見学会は、8月19日と20日でした。

最寄りの駅から歩いてこられたあるご夫婦は、庭から入り濡れ縁で小休止。
ここは、家の中と外を、なんとなくつなぐ“間”です。

 

 

「なんとなく」って、はっきりせず無責任な表現ととられる事がよくありますが、
Yes か、No。
有る か、無し。
好き か、嫌いなど・・・、きっぱり決めなくてもいい事ってありますね。

 

なんとなく、アナログ感のある空間でした。
こんなご時世ですが、そんな感覚も忘れずにいたいものです。

 

この“濡れ縁”に面する部屋への陽射しの様子。
ある時間帯では、真上からの陽射しや、西からの陽射しを上手に遮っていましたよ。

 

少し奥まった濡れ縁の話からさせて頂きました。

 

 

さて、今回は、
今まで住んでいた家を取り壊しての建て替え計画でした。

 

ここは、およそ40年前に開発された住宅地。
今現在の法令とは違い、敷地の細分化を規制する前にできた住宅地ですので、実は少し窮屈な土地が点在するところでもあります。

そんな時であっても、
いやいや
そんな時だからこそ、

 

ゆったりとくつろぐに足る空間、
家が建ち並ぶ中での窓からの視線、
その窓からの風通しの気持ちよさ。

あるいは、
経年劣化ではなく、経年変化や経年美を楽しめる素材、
そして、永く利用できるようなつくりにもなっています。

 

単に家の大きさから感じられる豊かさでなく、
こんなことを考えながらつくった大切な“ひとつ”です。

 

見学会の両日ともに、夏日ではありましたが、見学にいらした20数組の方から、
「電灯やエアコンに頼りすぎることなく暮らせそう」
「木の家はきもちがよさそう」
「その大きさ(30坪を下回る)には見えない」との感想を、大方の方から頂きました。

 

そして、
見学会には、建て主さんご夫婦もいらっしゃいました。

取り壊してしまいましたが、きっと、今まで住んできた家のことや、
新しい住まいでのこれからの暮らしのことを、考えているのだと思います・・・。
とても素敵なご夫婦なのです。

 

末永く安心して住んでいけますよう、これから私たちも応援させて頂きます。
有難うございます。そして、よろしくお願い致します。

 

また、見学にいらした方々には、住まいに対してのヒントになればうれしいです。有難うございました。

(安間稔)