木匠工務店のお客様の声

新百合ヶ丘の家 ~川崎市麻生区

学校は変わることになりましたが、とても素敵な土地にめぐり合うことができました。

「1階のリビングから山々の合間に見える富士山や、大きく広がる空までの遠くを眺められる家で暮らすこと」が得られた。
これから何十年も住む事を考えると良かったのかもしれませんね。

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では、まず家の中を見てみましょう。

1.部屋に対しての考え方-1

学校の宿題をどこでやっているのでしょう?
キッチン脇の大きなダイニングテーブルで行っているのかと思い聞いてみると、実は2階の“みんなで使う大きなデスクカウンター”で行っているとのことでした。

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子供たちも特におもしろがってなのか、小学校の音読の声は、大きな吹き抜けを通して1階のキッチンで夕飯の支度をしている奥様の耳に届いていくとか。 (寒い冬も暑い夏もですね・・・後述の※1)

 

たとえ直接目で見えない空間であっても気配が感じられるようになっているのは、家を作るにあたってご夫婦の考えを生かした点でもありました。そしてキッチンの脇のリビングでは、今はまだ幼稚園の妹さんたちがゴロゴロと静かに遊びながらその様子を見ている。

 

数年後にはきっとお姉さんを見習って「宿題」をしてくれることでしょう。勉強や宿題が楽しくできるということが、まず大切なことですね。さらにそのあと勉強に集中する必要が生じた時でも、今の様子が習慣になるのではないでしょうか・・・。

 

2.部屋に対しての考え方-2

居心地の良すぎる余計な広さを備えた子供室(個室)は作らない。その分家族みんなでくつろぐ居間などを広く確保した。なんとなくのんびり全てがつながっている家にしたかった。

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LDKの他に部屋をいくつ作るかということに注目して家の坪数が大きくなっても、部屋が細切れになって冷暖房の数を増やすことにもなり、それは効率もよくない家だ。
結果的に家を大きく使いきれていないことになる。

 

個室を充実させることに賛成ではなかったということですね。

 

最近は住宅メーカーも家族共有スペースの充実を訴えるようになったけれど、実際に住宅展示場での対応などからは、まだまだ物足りなさを感じた。
既製品の組み合わせ住宅であったり、〇〇キャンペーンなどと気を引く宣伝・コマーシャルが、“大きな売り”にみえた。

 

メーカー側から見たつくり易く売り易い家と、自分たちが住み続けたい家には、違いがあった、とのことでした。

 

実は、結果的に以前住んでいた戸建の賃貸住宅よりも床面積は小さくなったけれど、ゆとりは広がった。家族みんながあちこち適当にばらばらに居ることもある。自分の好きな場所でそれぞれの時を過ごしているのをみると、家じゅうがお気に入りの場所で、家じゅうをみんなで使いきっている感じがする。との感想がありました。
夕飯後のご夫婦の大人なのんびりお酒タイムも楽しめるようになったとも・・・。

 

そもそもいろいろと調べるのは好きで、調べるとなると徹底的によく考え調べます。せっかく何千万円もかけるのだから・・・、との言葉通り、家や家族に対しての“思い”は明確にあったようです。 またこれは、「家の中の温度差を抑えた住まい」だからこ

 

3.パッシブソーラーシステム・そよ風

では、この「家の中の温度差を抑えた住まい」を考えるにあたり、「パッシブソーラーシステム・そよ風」を採用されました。
ここで少し説明させて頂くと、冬は屋根で受けた太陽の熱を熱のまま家の中に取り入れて“家じゅうを暖める”。
夏の昼は屋根で受けた太陽の熱で“お湯をつくる”。
夏の夜は放射冷却される“涼しい外気を室内に取り入れる”システムです。
また、四季を通して家じゅうの空気が静かに循環しているので、家の中の温度差が抑えられるのです。

 

さてこの効果については、前述の※1も含め上記で述べたような暮らし方で体感されているとの事です。
特に冬の暖房は、趣味的要素も兼ねた薪ストーブとの併用が特に効果を大きくしているようですね。

 

4.部屋に対しての考え方-3

また、子供たちは成長と共にいつ何時でも仲が良いわけではありませんよね。建物が完成して1年半後に1人になれるスペースを作ってあげたとか・・・。

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2段ベッドを縦に2ケつなげてベッドサイドにカーテンを吊れるようにしてありますね。
ご主人自身がホームセンターで木材を選び購入・組み立てをして、子供たちが選んだカーテンの生地を奥さまが縫って取り付けた。というすべて手作りです。
今年の「子供の日」のいい思い出になられたことでしょう。
でもこれは、「一人になれる部屋でなく、一人になれる自分のスペース」ということ。だから少しは周りへの気遣いは必要。ということなのでしょう。 子供たちが同性だからできたことですし、徐々に問題も出てくるだろうけれど、ここから始めます。との話でした。

 

現に子供たちがお友達の家(部屋)をうらやましがる時もあるようですが、決してそれだけでこの住まいの良し悪しの比較はできないですね・・・。この住まいには、壁で仕切られた子供部屋はないけれど、ないからこそ子供たちがきっと学んでいく点があると思います。私たちは、こんな“住まい方”も応援しています。また、子供たちの成長とともに、住まい手自身が自由に手を入れていくことは、私たちもうれしく思っています。

 

5.つくっていくところを見て・・・。

新しく住まいができてそこで住んでいくことが目的であり楽しいことですが、「あの頃も一番(?)楽しかったかもしれないねー」と、例え話半分にしても私たちにとってはうれしい話です。

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工事中は、毎週のように子供をつれて来ては一緒に見ていた。
目に見えた進み具合が少しずつの時もあったけれど、ゴローさん(間棟梁)がコツコツと丁寧に、まさしく手でつくっていた。

 

大人にとっては行き来ができる段差にも子供たちの為に簡易的な小さな階段をつくってくれました。
あまり見に行くと作業の邪魔ではないかと、遠慮もあったが大工さん達は歓迎してくれた。と、楽しかった思い出の話も頂きました。
住まわれる家族みんなと、大工さんのキョリが近いのも私たちの特徴です。

 

今時の家づくりとは違って、目の前で人の手間と時間をかけた住まいづくりを見ることで、大人だけでなく子供たちにとっても“思い入れの大きな住まい”になっていくことが改めてうれしく思いました。

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私たちも家族のこと、住み心地のことなど勉強をしながらの住まいづくりができました。
有難うございます。これからも末永くよろしくお願い致します。

 

(2013年夏 佐藤 正志 安間 稔)