建物レポート

イベント報告 | 鶴川の家Ⅱ・建物見学会

見学会は、全国的にも連日の真夏日を記録した7月の28日と29日。
建物完成見学会といっても、未だエアコンは付いていません。

見学のお客様が2階へ上がった時の感想は、「2階も案外涼しいですね!」と。

 

event_120728_after_1涼しい訳その1は、
外から見てみると、窓ガラスが、影になっていますでしょ。

大きな軒の出が日射しを遮っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、大きな軒の出の役割を、別の例でご紹介してみましょう。
ちょうど見学に来られていた、ひと組の親子連れの方です。

 

 

 

 

event_120728_after_2お母さんもお子さんも、大きなつばのあるぼうしをかぶって歩いてきてくれました。
この大きなつばが、家の軒の出の役目と一緒です。
日射しの強いカンカン照りには、つばのないキャップのようなスマートな帽子をかぶりますか? 大きなつばの帽子をかぶりますか・・・?

素直に考えると答えが見えてきます。

 

 

 

 

 

 

また余談ですが“軒の出”は、雨の日の雨傘の役目も担っています・・・よね。
大きな傘で、建物の外壁が、濡れずに汚れずにすんでいるのですね。
「いろいろとありがとう、軒の出さん」と、いったところです。

話は戻って、涼しい訳その2は、

 

 

 

 

 

 

event_120728_after_3そもそも2階が暑くなる原因は、というと、
容赦ない夏のギラギラ太陽によって熱せられた屋根からの熱が、そのすぐ下の部屋へ伝わってしまうからなのです。
ならば単純に、この屋根の熱を吐き出したくなりますね。
こもった熱を吐き出しましょう。

この住まいは、南側屋根の頂上から、北側の屋根面に向けて、この熱風を積極的に排気させています。
ここで採用したソーラーシステム「そよ風」の効果のひとつ、暑くなった屋根廻りの空気をどんどん吐き出します。

これが、涼しい訳その2です。

 

 

 

 

 

 

写真は、北側屋根面にある排気口です。

涼しい訳その3は、
部屋の中の風通しを良くすることです。
風通しというと、単に窓を、あっちとこっちに付けるだけではありませんよ。
室内の風の道を妨げないように、室内のドアをひと工夫する事も考えられます。
見学会場では、いろいろな工夫が見てとれました。

それでも実際に生活が始まり、昨今のように暑さがしのげない時は、エアコンのスイッチをONにしましょう。「そよ風」の循環運転と連動することで、効率良くエアコンを活用することができます。

話は変わって、
居間から続く木製デッキと芝生、そして道路とはこんなつながりになっています。

 

 

 

 

 

event_120728_after_4庭は、道路から少し上がった所にありますので、道行く人との視線を気にする事はありません。

「夕涼みのデッキでは何を頂きたいですか」、そんな会話もしてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

event_120728_after_5そして、玄関の様子です。
見学会では、外で靴を脱いで頂きましたが、本来は、写真の下の上がり框のところで、靴を脱ぐことになります。

玄関の床もムクの木のやさしさを感じるものになっています。
使っていく程に年月を感じ、味わいと愛着が増す住まいになりました。

ここにお住まいになるお子様にとっても、毎日の暮らしがしっかりと記憶に残る住まいになっていくことと思います。

 

 

 

 

 

 

 

見学のご了解を頂いた建て主さま、工事中も含め近隣にお住まいの方々には、いろいろとご協力を頂きました。有難うございました。

(安間 稔)