第19話 ~ 家と庭、庭で季節を感じましょう
家は大きい方がいいと考えがちでしょうか?
家を大きくすると、庭が狭くなります。
この話、「家」と「庭」を反対にしてもそうですね。
双方をとりもつ、いい塩梅が大事です。
そこで、「庭」について書いてみました。
庭(空地)があると、
日の光が入りやすいとか、
風の通り道が確保できます。
建物の周囲にほどよく空地があると、建物のメンテナンスがし易くなります。
といった話、今回はさておきとします。
庭があって、そこの草木を想像してみると、
春が待ち遠しい時にビタミンカラーの黄色い花から小さな元気をもらえたり、
芽吹き出した時の葉の色って、瑞々しくてまぶしくも感じます。
特に冬は、なりを潜めているようだけどしっかり梅雨を教えてくれる青い花もあります。
そして暑い夏が過ぎ、肌寒さを感じるようになると、漂う香りで秋を想わせてくれる花木もあります。
近頃はとかく家や空調機器の性能がよくなり、家の中は暑さ寒さを感じにくくなってきていますので、外の自然を見て、季節の移り変わりを感じていくことも忘れたくないですね。
また、
実のなる木を1本植えると、小鳥が集まったりします。
庭に来てくれた小鳥を、ぼーっと見て時間が経つのを忘れることも(?)できます。。
「実を食べる」といった実益も、期待できそうです・・・。
それと、
小鳥が来るといろいろな種を運んできて、また植物が増えたりします。
そんなことを考えると、
ほどよい庭の草木や花が、暮らしを豊かにしてくれるのではないかと思っています。
そんな風情のある話をしましたが、生きている庭木さんたちですので、伸びすぎてしまったり枯れてしまったりすることもあります。
住まいと合わせて庭木などを植えられた方へは、それらの剪定の時期・方法などを興味深く書かれた「庭園ブック(造園業者さん:百水庭園研究所提供)」をお渡ししていますので、ご安心ください。
小さくても家庭菜園で野菜をつくる、草花を育てるなどの土いじりは、土壌に生息する微生物との共生という側面から、人間にとってかえって免疫向上・疾病予防になるという話もあります。
家の性能が上がる反面、いきすぎた“温室育ち”にならないようにしたいトコロです。
暮らし方などいろいろな面において、いい塩梅を意識していくことも大事ですね。
「家」と「庭」、大きさを上手に割り振って、
元気に、健康に暮らしていけそうな話になりました・・・。
(安間 稔
)